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インタビュー

じゃんけんを世界的なエンタテインメントに

じゃんけんを世界的なエンタテインメントに

2022年12月にグローバルでローンチしたPlay & Earnサービス『JANKEN』。
同サービスでチーフクリエイティブディレクターを務める竹内、そしてUI/UXチームのリーダーである篠崎に「プロジェクトの醍醐味」「ココネで働くこと」についてインタビューを行いました。

『JANKEN』とは

『JANKEN』とは

日本発祥と言われ、19世紀以降に世界に普及したという説もある手遊び「じゃんけん」をベースにしたブロックチェーンゲーム。
シンプルな「じゃんけん」のルールにオリジナル要素を加えて深い戦略性を生み出し、eスポーツのような世界観を創りだしています。じゃんけんに勝つことでユーティリティートークンを得ることができ、勝負で使用する「J-Card」はNFTとして収集を楽しむことができます。

ゲームサイクル
ゲームサイクル

本作はPlay & Earn且つFree to Playのサービスで、高額なゲーム内NFTを購入せずとも気軽にプレイすることができます。さらに無料プレイを続ける中でも、ユーティリティトークンやNFTの入手を望めます。

「じゃんけんをエンタテインメントにする」

『JANKEN』の目標は「じゃんけんを世界的なエンタテインメントにする」こと。世界中で何百万人ものプレイヤー数を誇るブロックチェーンサービスへと成長させるべく、竹内をはじめとするプロジェクトチームが日々、開発運営に力を注いでいます。


「じゃんけんをエンタテインメントにする」

ー12月にローンチしました。感想はいかがですか?

竹内:誰もまだ成功していない市場で、且つ限られた期間の中で、じゃんけんで遊べるベースシステムやオンラインマッチング機能、ブロックチェーンネットワーク「MOOI」と連携する仕組みなどを開発してきました。ローンチ後の課題も見つかって改善を続けてはいますが、予想以上にお客様に遊んでいただけており、これまでリーチしたことのない国からも反響があるのが楽しいですね。

ー意外だと思った国はどこですか?

竹内:ブラジルにインド、アフリカの方もいらっしゃったのに驚きました。

篠崎:お客様数の多さで1位がインドだったのも驚きでしたよね。

ーもともと想定していたターゲットはアジア圏でしたよね。

竹内:じゃんけんは東南アジアの方々との親和性が高かったこともあり、メインターゲットになると思っていました。インドが1位になるとは全く予想していませんでした。

篠崎:不思議ですよね。先日“5年完走休暇”を使ってインド旅行した際に「じゃんけんしますか?」と地元の方に質問したら、「聞いたことはあるけどやらないよ」と言われたことがあって(笑)。
どのような方が『JANKEN』で遊んでいらっしゃるのか気になります。

誰でもすぐに遊べる世界一簡単なブロックチェーンゲーム

誰でもすぐに遊べる世界一簡単なブロックチェーンゲーム

ーじゃんけんをベースにすることはどのように決まりましたか?

竹内:ブロックチェーンゲームの開発プロジェクトが動き出した際、まずはシンプルなゲームでグローバルにチャレンジしようという方針が決まりました。そこでいくつかの企画から検討した結果、世界中で知られている「じゃんけん」に可能性を感じて選びました。

篠崎:「じゃんけん」は説明がなくても理解される遊びだった、というポイントもありました。

ー世界中どこでも同じルールですよね。お二人は日本から海外のお客様にこのサービスを届けていくなかで、何か意識されていることはありますか?

篠崎:“誰でもすぐに遊べる世界一簡単なブロックチェーンゲーム”というコンセプトなので、言葉をあまり使わなくても理解できることを意識しました。ストレスなくすぐに遊べるUIになっているかなどのテンポ感を特に気にしましたし、サービスを触る感覚からつながる“感情の導線”もすごく大事にしました。
ローンチ前は毎朝エンジニアに「アプリ内のテンポをこうしたい」とお願いして、夕方に修正版をあげてもらって、を繰り返していましたね。

ーすごいスピード感ですね。

篠崎:開発サイクルは早かったです。
毎日のように自分たちで「これおもしろいね!」と楽しみながら、開発メンバーと短いスパンで一緒にがんばりました。

ー『JANKEN』の全体的なデザインはどのように考えられましたか?

竹内:ナイトマーケットっぽい大人のイメージで作り始めましたが、最終的にじゃんけんをeスポーツのように捉えてデザインしました。健康的で子どももお年寄りでも参加できるようにしようという意味で、スポーティーなイメージです。

プレイ画面
プレイ画面

ーアイコンのデザインもいろんなパターンがあっておもしろいですね。

篠崎:元々は社内で別件のNFTデザイン募集を行った際に投稿された作品なのですが、そのデザイナーから様々な追加アイデアをもらって『JANKEN』に活かされることになりました。

カスタマイズ可能なアバター
(プロフィール)アイコン
カスタマイズ可能なアバター(プロフィール)アイコン

ーこれまでのココネにはなかったテイストですよね。

竹内:お客様は男性のほうが多いだろうと予想していましたし、世界に向けたキャラクターやビジュアルをリサーチして、顔が小さく身体が大きい設定にしています。

ー運用しているDiscordでのお客様のリアクションはいかがですか?

竹内:お客様から「チュートリアルやエモート(文字のようなスタンプを使ってチャットのようなコミュニケーションできる機能)をこういうふうに変えたほうがいい」というご意見をいただいたり、お客様同士で教えあっている様子を見て、Discordならではのコミュニケーションが生まれているなと。

グローバルなサービス

ー今後『JANKEN』をどのようなプロジェクトにしていきたいと考えていますか?
より多くの世界のお客様に届けていくために必要なことをお聞かせください。

竹内:いろいろな国にリーチできているので、プロモーションも拡大してお客様を増やそうとしています。継続的に遊んでいただくとユーティリティトークンがたくさん稼げることを丁寧に伝えたいです。あとはキャラクターや世界観を改善して、より多くの方に届けていきたいと思います。

例えば『JANKEN』でNFTとして収集するカードも、今響いている場所にアジャストさせようとしています。インドっぽいデザインを取り入れたり、この国だったらこういうデザインにしよう、と考えながらヒットを狙っています。
プロフィールに国旗を載せる機能も今までのココネになかったものですし、小さなことをたくさん試しながらグローバルなサービスだということを感じてもらえる工夫をしています。

他にも各国のカレンダーに合わせたイベントの開催も検討しており、様々な国のお客様の感性に響かせたいと思います。

ー日本にいながらグローバルに挑戦することのやりがいはどうでしょう?

竹内:前職でアジア圏向けのサービスを展開をした経験があり、グローバルの動きは分かっているつもりです。とはいえデザインは感覚的なものですし、昔と比べてSNSで世界のファッションなどの情報も入ってきます。その中でいろんなものを取り込みながらチャレンジしようと思っています。迷ったり、ダメじゃないか?と思うと作れないので、失敗を恐れずにクリエイティブしています。

ー世界で展開するとなると、気にするべきところがたくさんありますよね。

篠崎:UI/UXの面では使いやすい、使いにくいということはどこの国の人でも同じだと思うんです。ベースがしっかりしていればよくて、何をやるか、何を発信するかということにすごく気を遣う必要があると思います。

もう一度青春しているような気持ち

もう一度青春しているような気持ち

ーここからはサービスから離れて、お二人のご経験などもお聞かせいただきたいと思います。
篠崎さんは元々『ポケコロ』を担当されていて、そこから全く違うジャンルの事業に関わることになりましたね?

篠崎:『ポケコロ』ではUIチームのリーダーを務めていたので、私が『JANKEN』に異動したあとに残るメンバーのことを気にしていました。採用を強化し、組織を強くして「もうUIは大丈夫」と思って異動をしたので、わりと新鮮な気持ちでしたね。同じ会社にいながら転職したような感じ(笑)。
これまで携わったサービスとは全く違うジャンルで、会社もブロックチェーンの挑戦は初めてでしたし、何もかも新しく体験することばかりでした。当初は数人だったチームも少しずつ大きくしていったので、もう一度青春しているような感覚もありました。

竹内:篠崎さんは一番先頭に立っていましたね。最初は暗号資産に対して怖いイメージもあったと思いますが、メンバーのなかでも真っ先にNFTを購入していましたよね。

篠崎:体当たりして体で覚えるタイプなので(笑)。

ー新しいサービスへの挑戦とともにチームワークもイチから作ったんですね。

篠崎:そうですね。今回のプロジェクトのメンバーはココネに入社したばかりの方が多く、お互い初めて仕事をする人ばかりでしたので、まずはコミュニケーションをとることを意識しました。みんなでボードゲームをしよう!と集まってみたり。

竹内:ゲームや食事をしながら雑談をしていると、会議ではなかなか出てこないアイデアも生まれてきます。「J-Card」もそのひとつです。篠崎さんにはその雰囲気作りをしていただきました。

J-Card
J-Card

ー竹内さんはチームビルディングをする上で、何か意識されていたことはありますか?

竹内:リーダー格というかベテランが多いチームなので、正解のないUIや世界構築をしていくために、バッファを持たせながら導いていきました。先に完成形を作ってほしい人もいれば、任せてほしいという方もいらっしゃいましたし。

ココネらしさとは?

ココネらしさとは?

ー体制構築の中で「ココネらしい」と思われたことはありますか?

篠崎:ここ2年ぐらいで新しいメンバーがとても増えたんです。
昨年入社されたキャリアの長い方々に、なぜ最終的にココネを選んでくれたのか聞いたところ“人”だと話されていたんですよね。人が優しくて、オフィスをみんなきれいに使っている。お手洗いで手を洗ったあとに、みんながちゃんと洗面台まわりの水気をタオルで拭いている姿を見てびっくりしたと。

私は社歴が長いのですが、元々いるメンバーに優しい人が多いから、新しいメンバーも優しくなるのかもしれません。

ーお互いに気遣っていますよね。

竹内:良い意味で上司っぽい人がおらず、元気があって距離が近い。会社のトップとも話しやすいので、会社全体のやさしさや気遣いにもつながっているのかなと思います。

篠崎:そもそも最初の頃はみんなでモノづくりをしながら会社が大きくなったので、最初から“偉い人”があまりいませんでした。みんなで相談しながら仕事をすすめるというやり方だったので、それが文化として根付いているんだと思います。

竹内:あとココネらしさを感じたことのひとつが、デザイナーの生産力です。
プロジェクト当初、ゲームのトンマナや世界観を考えていたのですが、商品企画デザイナーが途中からプロジェクトに参加してすぐに「J-Card」を作ってくれました。デザイナーやイラストを描く方が世界観を理解してくれるので、あっという間でしたね。ココネの強さを感じました。

チャンスのある場

ー最後にココネに興味を持ってくださっている方にメッセージをお願いします。

竹内:会社として様々な企画やサービスを始めようとしているので、ご自身で何か発信したいという方にとってはすごくチャンスのある場だと思います。グローバルでどう勝負できるのか、CCPというサービスを10年以上続けてきたココネの強みをベースに新たな要素を取り入れようとしています。アイデアやストーリーなど新鮮なものにチャレンジしたい方はぜひ!

篠崎:ココネには話を聞いてくれる人がたくさんいて、新しいことにどんどん挑戦できる環境が整っています。
また、女性が多いというのもあって、ライフステージに応じた働き方にも理解があるので、自分らしく働けるのではないかと思います。

ー今まで積み重ねてきたスキルや経験が発揮できる場所ということですね。
ありがとうございました!

※役職はインタビュー当時


ブロックチェーンを基盤にグローバルで展開するサービスで、これまでのココネになかったゲーム性とデザインに挑戦した『JANKEN』。
竹内と篠崎がお互いに尊重しあってチームをひっぱってきたことが伝わるインタビューでした。

分かりやすさ、デザイン性、熱中するほどの楽しさという根本的な気持ちは世界共通です。
その気持ちをもっと感じてもらうために、じゃんけんというシンプルなゲームだからこそ、デザインやゲーム内の要素を磨き上げていくのが、このプロジェクトの醍醐味の一つではないでしょうか。

ぜひこちらの記事もご覧いただき、興味を持っていただけるとうれしいです。

JAKEN公式サイト

「web3につなぐ。ボードメンバーが描くココネの未来予想図<前編>」

雑誌SWITCHインタビュー『web3サービスが切り拓く、デジタルワールドの未来』

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